CAD/CAMとは

CAD(Computer Aided Design）とは、コンピュータを利用し設計を行うためのシステムです。CADは、2次元CADと3次元CADに大別されます。2次元CADは、側面、正面、上面などから見た形（三面図）を平面に製図することにより製品の形状をあらわします。一方3次元CADは、空間にモデルを作ることにより形状をあらわします。たとえば平面に投影した形状を描いて、それを空間上で移動させたり回転させたりして立体を作り、それらをたがいに合算したり減算したりして3次元モデルを作ります。

2次元CADには、フリーハンドで描いても図面として通用するような手軽さがあります。3次元CADは複雑な曲面や曲線などを視覚的に表現できるため、設計者の意図を正確に伝えることができます。また組み立て時のトラブルを防ぐために製品どうしの干渉をシミュレーションしたり、ロボットでのハンドリングを確認できるといった後工程での活用が可能です。

CAM(Computer Aided Manufacturing）とは、CADでつくられた形状データから加工データをつくるためのシステムです。製図と3次元モデルどちらで製品を描いたかで、2次元CAMと3次元CAMのどちらを使用するかが選択されます。2次元CAMでは加工方向から視た平面をX-Y軸として座標を設定し位置の情報を図面から取得し、工具切り込み深さなどについては手入力します。

3次元CAMでは、加工のための位置や深さの情報がモデルからX-Y-Zの3次元情報として得られます。加工による素材形状の変化もストックとして認識され、加工条件に反映されます。いずれの場合も、設定された工具、加工方法、加工条件とともに製品形状から得られた工具の移動経路(Tool Path）がカッターロケーション(CL)ファイルに書き込まれます。

ポストプロセッサとは、CLファイルをNCデータに変換するためのプログラムです。ポストプロセッサは、CLファイルを機械的に変換するだけでなく、現場のノウハウを吸収し最適なNCコードを出力するという役目も負います。そのためCAMTUSではユーザー様と工作機械ごとにポストプロセッサを1対1で作る体制を維持しています。

いま多くの現場に、5面加工機、旋盤とマシニングセンタが一体になった複合加工機、さらには同時4軸/同時5軸加工機がより高い生産性を求めて導入されています。これら複数軸を持った工作機械を稼働させるためには3次元CAD/CAMは不可欠です。しかし長年使い慣れた2次元CAD/CAMのよさも評価すべきです。

CAMTUSは、2次元CAD/CAMと3次元CAD/CAMを等距離で開発しています。Speedy mill Nextではこの姿勢を貫き、Parasolid3次元カーネルと2次元CADとの統合をはかり、2軸加工、複合加工、同時3/4/5軸加工すべてを自社開発し、3次元CAD/CAMを実現しています。

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